第３回　化粧水

 

化粧水は女性であれば、絶対に使っていない人はいないくらい、必要不可欠なアイテムです。化粧水はどのメーカーでも必ず作っていますが、価格に幅があるのも特徴です。そこで、少し検証してみます。化粧水のボトルに入った容量は、大体150~200㎖位ですが、価格は800円くらいから15000円くらいとほかの化粧品に比べて、かなりの価格差があります。種類と価格差のバランスは成分の差であるといえますが、自分に合った化粧水選びのポイントは目的をはっきりさせることにあります。たとえば、美白、くすみ改善、引き締め、（たるみ予防と改善）、潤い（保湿）消炎（ニキビケア―）などから、絞り込んでみてください。次に使う頻度を考えてみましょう。メーカー側の希望は、1か月から1か月半とみていますが、一般的には、1本を、2~3か月で使う人が多いというデータがあります。次に価格を見ていきます。各メーカーではレーベル（商品を細分化したブランド）をいくつか出しています。たとえば、化粧水、乳液なら価格帯で２、3レーベル（種類）あり、高額の場合、付加価値をつけて、より魅力的商品に作ってあります。そこで提案ですが、付加価値の部分は、かなりの違いがありますが、たとえ低価格でも目的別の成分は、ある程度基本的な量は配合されています。メーカーが作る低価格商品は、最近では、パッケージをシンプルにし、流通を簡素化しています。余裕があれば、同じ目的で、同じメーカーのものを2種類高価格のものと低価格のものを2週間くらいずつ、使い分けてみるのも案外よいのです。

次に、目的に合った化粧水は、季節ではどうなのか？というと、保湿や引き締めは、ある程度短期集中で、効果が発揮できますが、美白や、くすみはなかなか効果が表れにくいものです。そこで、美白、くすみを目的とするなら、季節を問わず、ケアーしていくほうがいいでしょう。

★化粧水の種類

ふき取り化粧水・・・メイク落とし（クレンジング）の後に使うもので、余分な皮脂や、汚れを取り除きます。界面活性剤、エタノール、保湿剤を含むものもあります。

柔軟化粧水…一般的に化粧水と呼ばれるタイプ。皮脂の水分量を整え、肌をソフトにし、潤いを保つ働きをします。さっぱりタイプ、しっとりタイプ、ジェルタイプ、ローションマスクなどもあります。アルコールフリーから、弱アルカリ、弱酸性、アルコール入りのものまであります。

収斂化粧水…肌を引き締めながら、保湿効果もあります。皮脂を抑え、消炎作用の高いものもあります。アルコール入りのものもあり、化粧崩れを防ぎます。

保湿効果の高い化粧品の主な成分・・・アミノ酸、グリセリン、コラーゲン（植物系、海洋系）ヒアルロン酸、トレハロース、セラミド、コンドロイチン、グルタミン酸他

美白効果の高い化粧品の成分・・・アルブチン、トラネキサム酸、大豆エキス、アスコルビン酸、プラセンタエキス、コウジ酸、カミツレエキス他

基本のキ・・・肌の調子や季節によって、化粧水は大いに変えるべし！

 

化粧品Ｑ＆Ａ

Ｑ保湿タイプの化粧品でもたくさん種類がありすぎて迷います。選ぶポイントは？

Ａ最近の保湿系の成分といえば、ヒアルロン酸や、コラーゲン、セラミド等と表記してありますが、配合量が分かりにくいですよね。テスターなどで、実際に、手の甲や首筋などにつけて確かめるのが一番です。ただ、季節によって、夏の化粧が崩れやすい時期はファンデーションがよれない、乾燥しない程度の保湿をお勧めします。

Ｑシートマスクを愛用しています。徳用のもので選び方はありますか？

Ａ1袋ずつ入ったものと徳用のものは、使用時間は15分程度でそんなに大差ないと思いますが、シートに含まれる、配合量に大差が出てきます。1袋の場合、15ｍ以上のものであれば、ある程度保湿力は期待できます。徳用の場合、10㎖前後の配合になりますから、あまり長い時間塗布しておくのは逆効果になります。又徳用の特徴として、シートの質が薄目にできています。パッケージから、取り出しにくいことがありますので、注意してください。

Ｑ化粧水はコットンと手で付けるのとどちらがいいですか？

Ａそれぞれにメリットデメリットがあります。拭き取りタイプはコットンにたっぷりつけて、顔の隅々まできれいにしておきましょう。量が少ないと、摩擦で肌をこすってしまい赤くなる場合があります。柔軟化粧水も手で付けるよりはコットンで付けたほうがよいでしょう。とろみのある保湿系や、最近多いジェルタイプのものは手のひらにとり、マッサージをするようにつけると、吸収力がアップします。

Ｑ顔の一部と首にアトピー性肌があります。どんな化粧水を選べばいいですか？

Ａ選ぶポイントは、低刺激、無香料、弱酸性などの表記があれば、テスターで試して見てください。常に保湿を心掛け、温泉水や、ミネラルウォーター入りの、化粧スプレーなどを使うのもお薦めです。

Ｑオーガニックと一般化粧水の違いは何ですか？

Ａオーガニックとあるのは、成分の中に有機栽培の材料が少しでも配合されてあれば、オーガニックの表記が可能です。ただ、オーガニック＝ナチュラルで、低刺激というわけではありませんから、注意してください。中には、香料の強いのもあります。

Ｑ医薬部外品と書いてあるのはどうゆう意味ですか？

Ａ一般の化粧品より医薬品的効果が高い化粧品の意味を指します。たとえば、美白効果の高いものや、ニキビケアーのものなどには多く表記がされています。2000年以降、法律で、化粧品の成分表示が義務づけられていますが、医薬部外品の場合は、主な、成分表示だけでＯＫになっています。

 

 

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